登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

転倒

2017年2月23日印刷
発生日 2012年08月11日
体験者名 2016年Y268
登山地域 奥穂高岳
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■対応(解決種別):[救助要請(警察・消防) ]
■場所:[下り/一般道]
■原因(人):[―]
■原因(コース/環境):[石・岩/浮石]
■怪我の程度:[重症(行動不可)]
■怪我の部位:[顔面]
■転倒した瞬間の対応:[行わなかった]
■転倒距離:[8]

ヒヤリハット本文

岳沢から天狗のコルを経由してジャンダルムに登りました。この日は穂高岳山荘テン場に宿泊する計画です。ソロで有る事、初めてのジャンダルムということでとても緊張感を持って行動していましたが、何度も登った奥穂高岳に着いた途端緊張感から解放されてしまい、気が緩んでいたのだと思います。また山をなめていたのかも知れません。テン場に向け下っていた時、間違尾根付近で前に転倒し顔面から岩にダイブしてしまいました。転倒した原因は記憶に無いのですが、浮石だったのかと思っています。 結果、顔面 鼻骨付近の粉砕骨折と眼窩底骨折、裂傷です。 岐阜県警のヘリで高山市の病院に搬送して頂き縫合、骨折の処置は地元病院でしてもらってくださいと言われ、紹介状を受け取りその日に帰宅できましたが、地元病院では頭部の骨折で重傷、整復手術が必要という事で、入院して手術を受、全治3ヶ月の重傷ということでした。 幸いにも脳には影響が出ず、今でも登山をしております。 この日以来、下山するまで(特に下山中)緊張感と足元に注意を集中するよう心掛けています。遭難して改めて「山には危険がいっぱい」と痛感し安全登山をするようにして、山をなめないよう戒めています。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

学びの場

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20170014
おすすめ学習レポート
2017年12月5日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
軽量化を意識していたか
リスク低減行動の継続的実践
体力トレーニングの不足
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
疲労をどの程度、把握していたか
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

初めてのジャンダルムということでしたら、テント泊装備を持たずに、小屋泊にして荷物の軽量化を図るべきだったと思います。テント泊装備となると、どうしても10㎏を超えてしまうのではないでしょうか。軽い荷物で足取りも軽く登れば、疲労もかなり軽減できたかと思います。
そして奥穂から穂高岳山荘への下りで、気が緩み転滑落をする方が大勢います。多くは岳沢から前穂経由で登ってこられた方や、西穂や天狗のコルからジャンダルムを廻ってこられた方々が最後の最後で転んでしまう、という事例が多いです。
運が悪ければ、長距離転落に至っていたかもしれないので、今回のケースは幸運中の幸運と言えます。
尚ジャンダルムだけを目的とするならば、穂高岳山荘からの往復が最も易しくコースタイムも短くて済みます。

■今回の分析で獲得した知識や技術

緊張感・集中力を長時間に渡って持続させることはとても難しい事ですが、体力技術が向上すれば、現在の何割かの力で歩くことができるようになり、集中力の持続も自然とできるようになります。日頃のトレーニングを頑張ってください。

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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