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20181008

2018年11月21日

 

 

STEP1 疑似体験したヒヤリハット

 

タイトルトムラウシ山で大量遭難発生
発生日2009年07月16日
体験者名2017年Y017

 

STEP2 省察

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備雨具、フリースなどレインウェアと防寒着はしっかりと持っていた。
GPSと書いているが、地形図とコンパスは持っていなかったのか。
飴玉の他にも何か行動食はなかったのか。
防寒用の手袋を着用していない。飴玉だけでは栄養補給は充分でない。ログを取っていない。
コース裏旭日ではなく北海岳のほうに行っている。
山の状況大雪山の稜線は全体的に平らで広い。悪天時には道迷いの危険が多い。風速35メートルなんて普通に歩けないし、まず行動をしない。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈途中下山が選択肢にある。風が弱まり、回復する予報であった。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動ビバークした際の水や食料を予備として持つ。避難小屋を再出発する時間が遅い。他の登山者につられて行くのでなく、自らの判断で行動する。旭岳に登頂した時点で行動をやめ、引き返すべきである。GPSに頼らないでログを取る。暴風雨の中、無理して白雲岳避難小屋まで行ったのは無謀と思える。旭岳から裏旭日までは、たとえ悪天候時でも現在地がわかっていれば、コンパスでログどおりに進めて問題ないはずだ。GPSに頼るからこうなる。
安全最重視の行動計画時においての危険箇所の把握はできていたのか。道迷い、強風など。
天気が悪いとわかっているなら無理して動かない。
一人という時点でちょっと怖い。気象遭難もそうだが、ヒグマ対策はしていたのか。
ロープウェイが動いておらず、暴風雨という最悪の状況の時点でまず動かない。動かない。
リスク低減行動の継続的実践日程に余裕を持たせる。地形図・コンパスを持つ。行動食を増やす。一つの気象情報だけでなく複数の情報を確認した上で判断する。濡れた衣類は着替える。
その他

 

STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

キレット避難小屋から五竜山荘へと向かう際、午後から天気が悪化するという情報を知りつつも、天幕可能地が無かったため行動した。
案の定、五竜岳頂上地点では雨と風が強くなり、五竜山荘に到着したのは夜の19時半であった。日が暮れた中での岩場の通過はとても危険であった。

■どのように対応すべきと考えたか

計画の段階で、一人ではなく複数人で行くように努める。地形図とコンパスを持つ。悪天候時には無理して動かない。ビバーク、緊急時用の水と食料を持つ。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

一人ではどうしても自分の判断だけで行動することが多い。よって周りの意見や情報に惑わされやすい。客観的にまわりを見て、自分ができる範囲内でのリスクマネジメントが必要であると感じた。

 

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果