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膝痛と疲労困憊、無気力

2018年2月26日

 

発生日2017年05月11日
体験者名2017年Y137
登山地域雲取山・七ッ石山・鷹ノ巣山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:した

 

ヒヤリハット本文

午前5時15分小袖乗越を出発。まずはブナ坂を通り雲取山往復。次に七ッ石山を登り、鷹ノ巣山までは快調。しかし、帰路は持病の左足膝痛が出始めた。何回も立ち止まって休憩した。以前膝の屈伸運動をしたところかえって激痛が走ったことがあった。座った方がいいが、二度と立ち上がれなくなりそうだ。そして、巳ノ戸ノ大クビレから千本ツツジまでは、止まっては歩き、歩いては止まるの繰り返し。しかも高丸山の巻道なのになだらかな上り坂だ。膝には消炎剤入りスプレーをかけたが、傷みは冷たさに替わったが、15分もすると再び痛み出した。その繰り返しだ。疲労がたまり、体力は限界に達していた。私は気管支喘息が慢性化し、気道が狭くなっている。また肺活量については、若い時の半分、2.000ccしかない。  体力だけでなく、精神力も低下した。もうどうにでもなれと口に出す。自暴自棄に陥っていた。これではいけない。この縦走に挑戦したくてチャレンジしたのではないか。  気持ちを奮い立たせるには、希望を持たせればいい。そうだ、ごほうびを自分に上げればいいんだ。何がいいかな。こんな山の中でごほうびなんてあるのか。そうだ、下山したら大好きな温泉へ行こう。どこの温泉がいいかな。丹波山温泉がいいか。帰り道とは逆方向になるが。  コーヒーも飲みたいな。下山する前がいい。そうだ、七ッ石小屋のコーヒーがおいしいと登山記録で読んだぞ。コーヒーを飲んで温泉に入れれば最高だな。いや、時間が遅くなりすぎて妻が心配するぞ。  そうだ、七ッ石小屋前を通るので、小屋の方が外にいればコーヒータイム。見かけなければ素通りして温泉へ行こう。さあどちらになるかな。ワクワクして来たぞ。  いつのまにか千本ツツジを通過し、小屋の前へ。何と奥さまが外仕事をされているのではないか。パンを食べながら熱くておいしいコーヒーをいただくといつのまにか疲労回復。カフェインが効いて、気力も十分。膝の痛みも和らいで来て、無事17時25分小袖乗越に到着。  水平距離約29.3?q、積算標高差上りも下りも2.750m、694分のコースタイムを縮めて620分で歩いた。所要時間12時間10分だ。 。 小袖乗越を午前5時15分に出発。雲取山・ペースはコースタイムの0.9倍のペース。しかし、

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備持病対策のため、膝痛消炎剤入りスプレー。喘息を発症したときのために吸引用の薬。 昼食と行動食を持参。出発前に大きなバナナ。登山前中後に飲むアミノバイタル。下山が遅くなることを想定し、ヘッドライトと懐中電灯を持参。膝痛を抑えるスプレー使用。いつもダブルストックを使用し、膝への負担軽減。
コース
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動前日の夕食と当日の朝食は普段の1.5倍のごはん。昼食は2回に分けて、胃袋への負担軽減。
リスク低減行動の継続的実践毎朝生放送でラジオ体操。膝の強化のため椅子(高さ45cm)の上り下り50回。
その他

 

対策

全て実行している。