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針の木岳頂上付近で道迷い

2018年1月23日

 

発生日2015年8月下旬
体験者名2017年Y123
登山地域針の木岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:縦走
■天気:ガス後晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:どちらともいえない
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:した

 

ヒヤリハット本文

晴れ間の有った朝、針の木山荘を気分よく出発したのに頂上に着いた時は濃いガスに囲まれ見えるのは足元のみ。そのうち晴れるだろうと新越山荘方面へ向かい10mほど下ったあたりでかすかに見えたペンキの有る石のあたりに足を置いた瞬間足元がグズグズで滑り落ちそうに。バランスを崩し腹ばいでペンキの石を固定していた鉄棒にしがみつく。そのペンキはよく見ると風化してしていて〇か×か判別できない状態だった。さっきまでしっかりした踏みあとが有ったのに。呼吸を整えて朝確認した地図にガラ場の頂上を横断と書かれていたのを思いだす。ペンキの石の上に立ち、慎重に上に2歩ほど戻ると下って来た踏みあとが見えた。数秒迷ったが何も見えないので頂上に戻って行くか帰るか考えながら10分ほど休憩しているとガスが薄くなって来た。後続者に事情を説明し、昔来た事が有るという人を先頭にして慎重に下るとなんと丸太で区切られた道がしっかりガレ場を横断しているではないか。この時初めて行動してはいけないガスの状態があるというのを知った。10分ほど下り振り返ると晴れ間の中にガレ場が見えた。ガレ場は遥か下の黒部ダムまで続いているように見えました。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース有名な雪渓について注意意識を持っていた。エスケープルートの無いコースは認識。小屋出発時再度地図の確認をした。ガレ場は意識した。
山の状況雪渓については登山口と途中の小屋で状況を確認した。天候は安定していると認識。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動慎重に雨に合わないスケジュールで計画した。登山者の少ないコースらしいので、数年前から気にして記事を探して読んだり地元の経験者に様子を聞いたりしていた。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

危険項目認識に視界を加える事にした(ガレ場+視界不良は待機又は退却)。