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雨上がりのチャートで小滑落

2018年1月23日

 

発生日2017年8月
体験者名2017年Y091
登山地域伊豆ヶ岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:曇り

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった

 

ヒヤリハット本文

前日雨が降り、当日は曇りでコンディションは、ウエッティ。正丸峠、小高山、五輪山、伊豆ヶ岳、古御岳、高畑山、天目指峠、子ノ権現を縦走するポピュラーな人気コース。お盆を過ぎた平日に休みが取れたので、若い頃、ちょいちょい通っていた馴染みの山行き。人っ気のない山は、静かでいい。正丸駅から正丸峠へ一気に上がり、縦走。少々湿度が高かいので、暑いが快適。伊豆ヶ岳を越えチャート剥き出しの岩場を若い頃を思い出して軽快に。っとそのとき、濡れた岩盤でスリップして転倒、滑落。足がチャートの段差に掛かって2メートルほどの滑落でとどまった。右脇腹と肋骨、右膝を強打し、暫くそのまま動けなかった。痛みを堪えながら、平日で一人しかハイカーに出会わなかったことを思い出し、「遭難ってこんなことから起きるんだな」と思った。幸い痛みが和らぎ、吾野駅に下山できたが、結局子ノ権現までに三人のハイカーと行き合ったのみ。改めて、ヒヤリハット。コースを熟知。若い頃ひょいひょい登っていた。15kmの行程、天候安定…。それでも、山を舐めたらいかんということを改めて思った。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況雨上がりの濡れたチャート面まで考慮していなかった。雨上がりのチャート岩盤への配慮不足。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈静かな山を一人で歩きたいということ。若い頃と同じように動けるという過信。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動熟知しているが、計画は、ゆとりある、安全なものだったと考える。 若い頃の、登山イメージがあり、体力にも自信があったので、加齢を考慮していなかった。
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

日常の体力づくり。加齢を考えた計画。携帯か通じるかどうかの確認。まめに家族へ現況を報告する。