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冬の動山で道迷い

2018年1月18日

 

発生日2017年02月05日
体験者名2017年Y077
登山地域動山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:周回予定
■天気:曇り後雨

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:救助要請(警察・消防)
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった

 

ヒヤリハット本文

~遭難は朝起きたときから始まっている?!~ 当日朝予定より1時間位寝坊です。>遭難ポイント1(以下SPとします) 多少なりとも運転急ぐので、登山口を見逃して未除雪道路に突っ込み脱出に1時間かかり、体力と水分消耗>SP2 いつもは前日に紙地図をポケットに入れるのに、その日は候補3山の地図を車に積んでいたが、雪かきでバタバタして、動山の地図を持ち出すのを忘れる。>SP3 いつもは登山口でGPSをオンなのに入れ忘れていた。>SP4 ポイント地点でGPS登録など一切していない>SP5 登りで尾根を1つ間違え時点でも落ち着かずに早く登ろうとした。>SP6 ここでGPS入れたけど手遅れでした。  天候が遅くなるほど悪化予報だったので、ワカン装着と水分補給以外は休憩無しでラッセルし想定外に体力消耗していました。>SP7 あと、病院の検査で分かった体調不良(熱があって、白血球の数値が上がっていた)>SP8・・などです。  あとになって山旅ロガーの記録を見返してみると、道迷いの経緯が分かりました。 撤退を決めた時の疲労感から自分では相当登ったと感じていたので、トレース完全ロスト地点まで下ったとき、まさか冬道合流ポイントを通り越しているとは思いませんでした。この疲労感が後も現在地感覚を鈍らせました。しかも間違えて進んだのが本来の夏道で標識もある!しかし最後の頼みの綱=トレースはない!この時点で多少なりともパニックになっていたようです。  あとはGPSの現在地表示と東西南北です。動山の地形上帰るには東か南です。トレースのない東にもう一度下る気にはどうしてもなれません。最終手段南に下れれば県道のどこかに出るはずです。意を決して降りましたが、急傾斜と藪に心が折れて救助要請となりました。   (以上、当時の山行記録より抜粋)

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備地図を車に忘れる、GPSのスイッチを入れ忘れる。
コース候補3山の中から当日雪の状態を見て決める予定だった。小屋に着きさえすれば悪天候も緩和できるし、あとはメジャールートを下るだけだと思い続ける
山の状況天気は下り坂。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈焦ってとにかく前へ。立ち止まらず。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他心理状態最悪(当時の日常でのストレス)朝寝坊して焦って運転、雪にはまり除雪で疲労

 

対策