発生日 | 2016年09月18日 |
---|---|
体験者名 | 2017年Y072 |
登山地域 | 笈ヶ岳 |
■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:雨
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった
片道1時間半の藪漕ぎを無事終えて、ここまで戻ってくれば後は大丈夫だろうと下山にかかったところで急に下山道を見失った。登りのときにも目印がなく、方向だけ定めて15分ほど無理矢理登ったのだったが、まさにその区間だった。何度も登りなおしてはいろいろな方向に下って、それらしい道を探してみたが全く見つからない。もともと往復12時間を超えるコースなので、下山はギリギリだったのに、ここで道を見つけられないまま2時間が経過し、非常に焦ってきた。 もう方法もないので、最後に正しいと思う方向にコンパスを合わせ、道のないところを強引に下っていくことにした。このまま道が見つからなかったらどうしようと不安に思いながら10分、目印のリボンを見つけたときには心底ほっとした。 このあとは順調に下れたものの、2時間のロスが祟って登山口まで戻ったのは20時を回っていた。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
---|---|---|---|
装備 | 地図とコンパスだけで登るつもりだったが、念のためGPSを準備しておくべきだった | ||
コース | もともと夏道のない山のため、最後の1時間半は藪漕ぎが必要と知っていたが、逆にそこまでは問題なく行けるとあまり気に掛けていなかった | 行きに道を見失い、強引に登った箇所については、ちゃんと同じように下れることを確認しておくべきだった | |
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
---|---|---|---|
楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | |||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 |
・読図の講習や実践を何度か行った ・簡易GPSを持ち歩くようになった ・登りのルートが曖昧だった箇所では、下りで迷わないよう慎重に確認するようになった