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道迷い

2018年1月18日

 

発生日2016年9月
体験者名2017年Y071
登山地域高指山~三国山

 

 

登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:登山後の宿泊予定
■登山内容:縦走
■天気:曇り⇒雨⇒曇り

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:救助要請(警察・消防)
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

高指山から三国山方面に向かう途中の分岐点で雷雨に会い、急いで雨支度をして三国山方面を目指していたが、その分岐点で行き先を十分に確認しなかった為に、 別方面の道を選んでしまった。だが、その道も登山道となっていて違和感は感じていなかったが、途中の分岐らしい場所に出くわした時、自分の中の感覚として 信じた方向を選んだらまったく登山道ではない道を選んでしまった。その分岐点には標識が無く、スマホも所有していない時期だったので方向を確認しようがなかったし、 その時の感覚として、道が間違いないと信じ切ってしまっていた。暫くその道を進んでいたが、やがて登山道してはおかしいと感じ始め、来た道を戻ることにし引き返したが、 濃霧や来た道の記憶と違うなど、戻り路を見失ってしまった。 警察に連絡するも、我々がいた時点が丁度3県にまたがる部分で、どこの警察が管轄になるかの判断を警察側で審議しているようで、その会話がすごく苛立たしかった。 そうこうするうちに、我々が登山開始した場所と、自分の居場所のだいたいの場所を報告し、管轄警察が行動を開始する旨の連絡や近くでサイレンを鳴らしてみる等の対応を聞いたが 一向にそれらしきサイレンは聞こえてこなかった。 間もなく、携帯電話(妻の所持)の電池が切れ、私の携帯電話でのやりとりになった。 周りも暗くなってきたのでその場所に留まり一夜を山の中で過ごした。翌日、目覚め携帯電話の通信ができたりできなったりを繰り返し、周りに何が見えるなど、3県の警察救助ヘリを出動させる 手配をしたなどの会話ののち、私の携帯電話の電池も切れ待機状態になった。何度か、近くまで来ないまでも救助ヘリが来ている姿が見え、私たちの名前までヘリからアナウンスし呼びかけていたが居場所を発見してもらえなかった。松明を作って煙を発生させようとしたり、笛を吹いたり、叫んだり、手を振ったりしたが効果は無かった。午後になってようやく我々の真上近くに救助ヘリが来て 手を振り、エマージェンシーシートを振りながら発見され救助された。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況 ただ、天候が午後2時位から雨が降るような予報だったが、昼頃には下山出来る予定だった。天候が気になったが予報通り曇りの天気だった。登山開始口がなかなか見つからず、しばらく時間を要した。1時間位だろうか。 予報より前の突然の雷雨でびっくりした。 今まで登山中の雨を経験していなかったので慌てた。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈計画場所は、低山で、ハイキングコースのようなものなので<遭難>などと、思ってはなかった。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

道は、だろう、で判断しないで十分確認すること。 慌てないこと。 装備品は十分に所持すること。 緊急時の対応策を身に付けること。 エマージェンシーグッズの購入。 登山道を確認する為のグッズの購入、取り入れ。