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道迷い

2018年1月17日

 

発生日2011年07月06日
体験者名2017年Y022
登山地域小栃山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れのち夜雨

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

雑誌「新ハイキング」の紀行文を参考に、以前歩いた釈迦が岳~大栃山(1415m)の先に小栃山(1056m)という山があることを知り単独縦走を計画。公共交通利用の為早朝5時50分に自宅の横浜を出発するも現地の上芦川バス停到着は10時20分。釈迦が岳分岐11時20分、大栃山13時35分到着。ここまでは順調な滑り出し。バリエーションルートに入り道標も少なくなりアップダウンのある道なき道を、尾根を外さずように慎重に北西に向かって歩く。小栃山到着14時35分。「一本杉まで85分」の表示あり。ここから道迷いが始まる。地形図で尾根と谷を確認しながら歩くも道がわからず、散々道探しをしたが結局覚悟を決めて山頂に戻りビバークを選択。18時15分。当初の計画では小栃山へは遅くとも15時40分・花鳥山一本杉到着17時20分であったが、ままならず。夜雨になり、山頂脇の木陰で傘とレインコート着用、シートに包まって夜を明かす。翌朝ガスが立ち込めていたが明るくなったので4時30分から歩き出す。地図とコンパスを頼りに表示の見落としがないよう慎重に見極めて歩く。花鳥山一本杉に6時50分到着。バスで石和温泉駅前に7時40分に到着。やっと危機脱出。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備・過去の経験から、体を包むシートを一本ザックに入れていた。 ・携帯電話持参。携帯ラジオ不携帯。ツエルト不携帯。 ・携帯ラジオを持参しなかったので、夜8時間の時間が長かった。 ・夜、雨になったが、ツエルトがなく、傘とシートだけではゆっくり休むことができなかった。
コース・このルートでも日帰りができると思い計画した。時間的に下山登山口に14時頃到着できるようにしたかったが、遠距離の為に計画では17時20分になった。夏なので日が長いので大丈夫だと思った。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動・新ハイキングの紀行文(佐々木寛氏)を参考にして計画を立てた。一般的に、紀行文は読者の登山レベルを想定していないため、行間をよく読み込む必要がある。また紙面・文字数の制限等もあり、特に紀行文後半部を簡単に書いてある場合が多いので要注意。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践・ビバークした場所が携帯電話の通じる処であったので、自宅に連絡した。 (食料大丈夫、体調大丈夫、心配するな。電池が消耗するので通話はしないように伝言)
その他

 

対策

単独山行では、ツエルト携帯が必要だと思って購入したが、この時は不携帯。シートは携帯(助かった)。