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転倒

2018年1月17日

 

発生日2007年10月 
体験者名2017年Y015
登山地域奥穂高岳 白出沢

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった

 

ヒヤリハット本文

晩秋、10月の北アルプス最難関ルート、西穂高岳~奥穂高岳、単独、日帰り縦走という、かなり無茶な計画を立案。天候にも恵まれ、無事、縦走したのはよかったのですが、下山途中、晩秋ということもあり、案の定、「白出沢ルート」にて、日没!真っ暗闇の中、小さなヘッドライトの光だけを頼りに下山!体力的にも、疲労がピークになりかけ、辺りの状況もハッキリしないそんな時、足がフラつき転倒!斜め横に転倒したのですが、幸い、転倒先に大きな立木があり、立木にしがみつくことができ、完全に地面に転倒するまでに至らなかった。遭難につながる行動と思いながらも、無茶をして、なんとか無事下山をはたした。  翌年の夏、穂高連峰縦走を果たし、同じルートで下山。昨年の同ルートでの、暗闇の中での転倒を思い出し、記憶をたどりながら、転倒場所を探した。あの時、暗闇の中なので、確実性はあまり無いものの、その場所を発見!なんと、その場所は、急斜面の崖のような場所で、確かに、しがみついた大きな立木があった。  もし、この立木が無く、完全に転倒してしまえば、ルート下部の「白出沢」に転落したことは必至で、間違いなく死亡したに違いない場所だった。その時、その場所を見て、しばらく立ちすくんでしまったことを、今でも覚えてます。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況天候にも恵まれ、もはや有頂天になっていた。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈つまり、自信過剰になっていた! 以前にも経験した山行だったので、なんの躊躇もなかった。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

体力、経験面において自信過剰になっており、総合的な面において教訓を得た。  やはり、当たり前ではあるが、時間、及び体力に余裕を持った計画を立案するべきです。 又、夏季の日照時間と晩秋での日照時間の差もしっかり考慮するべきです。