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低体温症

2017年7月13日

 

発生日2016年7月
体験者名2016年Y674
登山地域常念岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:2
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:縦走
■天気:雨のち暴風雨

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:その他
■気象種別:雨
■発生後の対応:続行

 

ヒヤリハット本文

2回目の北アルプスでしたが、近くの低山を複数回登山してある程度の登りには自信があった。 天候も今一歩はっきりしない天気でしたが、せっかく来たのと普段晴れる事が多かったので登山を決行! 登り始めは樹林の中で風も雨も大した事は無く感じ、そのまま登り続けました。 所が尾根道に出始めると、風と雨が強くなり始め、道も至る所に水たまりがありペースダウン! 森林限界を越えると、雨と風を遮る物が無くなり一段と条件が悪化。 風が強まると言う事は・・・この時初めて体温が低下することを感じ、少しでも動き続けないともっとこれは低下すると感じ登り続けたのですが、 この頃になると雨具の中も汗が溜まり始め、それも体の冷える一因になることを痛感した次第で、すでに4時間近く登っているため山小屋に向かう方が、 ルート的に後2時間で早いと判断登る事にしたのですが、流石に寒くなり始めて1時間登っても体は温まらず、かなり厳しい寒さに! 幸いこの時点で避難小屋にたどり着き乾いた服に着替え雨具の内側も綺麗に拭きなおし、温かいコーヒーと食事で無事、低体温症ギリギリ一歩手前で助かりました。 この後は乾いた服と食事でエネルギーが補充されたお陰で無事山小屋まで辿り着く事が出来ました。 正直避難小屋が無ければ、動けなくなっていた可能性がかなり高い状態でした。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備乾いた服を濡れない用に、ビニールに入れておく大事さが身をもって痛感しました。
コースコース状況を晴天時と同じと考えていた。雨天時はコースの予定時間が大きく変わってくる事が分かった。
山の状況雨がやみ始め、青空が見え始めたたため登山を決行してしまった!今回の経験で標高が上がるほど、天候が悪化する事を自覚しました。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他早く登れば大丈夫と思ってしまった。

 

対策

雨天時の雨対策の重要性! 天気予報による当日の1日の天気の状態の確認! どんな低山でも、ツェルトを持ち歩く。 紙地図と、GPSの両方で自分の位置をマメに確認。 体力を付ける! 登らない勇気を持つ!