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崩落によるルート変更で道迷い

2017年2月24日

 

発生日2016年11月12日
体験者名2016年Y756
登山地域鈴鹿・藤原岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :登り
■原因(環境):崩壊(ルート)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図 コンパス GPS
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

 

ヒヤリハット本文

当日は晴天で、竜ケ岳から藤原岳のピストンを計画して治田峠経由で藤原岳山頂を目指していた。 地図とコンパスを使ってルートを確認しながら進んだが、途中で登山道が崩落によって途切れていることに気づいた。そこからは、細い踏み跡(鹿の足跡?)に沿って崩落を避けながら進んだが、登山道を見失ってしまつた。 落ち着いて、地図とコンパスを確認。GPSで現在地を確認するが地図上の登山道とは、余り離れていない事がわかったが、進む事が困難。仕方なく尾根に向かって進んだところ、新しいルートと思わしきテープを発見し事無きを得た。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備日帰りであるが、非常用に携行食を持っていくようにしている。計画時と同じ心配なかった。
コース体力的に無理のないコース、工程だったが、最新の情報が不足していた。計画時と同じ崩落によってコースが変更されているのに気づくのが遅れた。今思えば、気づいた時点で戻るのが正解だった。
山の状況無し無し無し

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他地図上で破線表示となっており、難路である事は考慮して、時間の余裕は多めに取っていた。計画時と同じ時間に余裕があるため、比較的落ち着いて行動していた。

 

対策

ルートは、困難であるほど、進めば進むほど戻るのが難しくなるので、少しでも早く立ち止まる勇気が必要である。 過去にも同様の経験をしているのに、今回も同じ行動をしてしまった。 以前に比べて慎重になり、怪しい時のルート確認の頻度は増えたが、まだまだ経験が足りない事を実感した。