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路迷い

2017年2月24日

 

発生日2014年03月09日
体験者名2016年Y775
登山地域九鬼山

 

 

登山概要

■パーティ人数:2
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):トレース消失
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

 

ヒヤリハット本文

2014年3月9日に日帰りで女房と九鬼山に行った。天気は晴れ。禾生駅から歩き九鬼山と御前山を経て猿橋駅まで歩く計画であった。九鬼山山頂から先はは雪が深くなってきたのでアイゼンを装着した。沢井沢の頭まではなんとか到達でき、次に御前山にむかっていった。それまでは雪の尾根道に一人分の踏み跡があったが、気づいた時には雪の踏み跡がなくなって、雪の壁に到達した。雪壁の右側は急斜面で登山路はなさそうで、左側はなだらかな下り斜面だ。この壁の上が御前山の山頂になると思われ、山と高原地図によればピークを左から巻くように登山路が書かれていると思い雪壁を左へたどった。が、登山路があるはずの雪面はどんどん下って、雪壁の高さはますます高くなってゆく。時々赤テープがあったりするが連続していないのでどっちへ行けばよいのかわからなくなった。踏み跡がない雪の上でルートを見失うのは非常に心細くのどがからからになった。左の沢状の斜面を下ってゆけば大月駅方面に向かうことはほぼ間違いないが、どんなところへ出るかわからないし雪崩に合わないとも限らないので、1本手前の支尾根を下ってゆくことにした。幸いなことに尾根を下りきることができ、沢を渡渉してさらに下ってゆくと林道に出てほっとした。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備ツエルト。
コース山と高原地図(2004年版)でコースを見ると、御前山の山頂あたりのルートがどうにも腑に落ちなかった。山頂を表す黒丸が2つ並んで、その間に赤い登山路が通っていた。ピークが二つあり、ルートは南側のピークを左から巻いて登るものと理解した。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他雪山の山行は何回か経験し、地形図をある程度読める。標高1000m未満の九鬼山なら雪道でも歩けると思った。読図力には自信があると思っていたが、新雪では踏み跡がないので常に地形図で現在地を確認して歩きつづけないといけないようだ。無雪期と比較して歩程が遅くなるので目的地がまだ先なのにもう到達しているはずだと思い込みやすい。

 

対策

無雪期であれば踏み跡を追ってゆけばルートから外れることはあまりない。新雪の場合は踏み跡がないので、常に現在地を確認しながら進まないと簡単にルートを外してしまうことになる。