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雪山で道迷い

2017年2月24日

 

発生日2015年02月22日
体験者名2016年Y280
登山地域比良山系・堂満岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:6
■山行スタイル:山岳会やサークル、クラブの山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:曇り

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):視界不良(ホワイトアウト)
■原因(人):トレース追尾
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:GPS
■道迷い後の行動:来た道を戻る

 

ヒヤリハット本文

イン谷口から金糞峠を経て堂満岳にて昼食後 下山ルートを誤りルンゼ方面へ急坂を1時間下山して止まる 。午後二時からピークへ登り返してピストンルートで下山した。ヘッドランプをつけてでも来た道を戻るべきと考えた。 午前中は曇りだが、夕刻は雨の予報が出ていた。昼食後からホワイトアウトぎみで下山ルート予定の道を見失う、リーダーは1週間前に下見にきていたので信用していた。反省点は深い雪道でトレースを信じて地図のルート確認を怠ったこと。コンパスを合わせずに下山し、途中でGPSをみて気づく。 冬装備でアイゼンとピッケルを使用し、地図を出すのを怠った。積雪は1m以上あったと思われる。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備日帰り装備、ツェルトと救急セットは3人に1個づつもっていた。
コース低山と侮った感もあった。雪山訓練、下見に行った人間を信じすぎた。 雪が深くてコースが全然白紙状態。
山の状況午後四時ごろから雨予報だった。昼食後のホワイトアウトでトレースを信じたこと。日没が早いのと午後からの東側斜面は影が多い。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他のぼり返しで誰かがバテるのが怖かった。 常に自分で進路確認すべきでる。地図は皆持っているが、丁寧にルートを確認しないのは、厚手の手袋をしていたからかもしれない。リーダーは20年からのベテランだが、読図はあまり強くないと思った。 トレースを信じすぎる。

 

対策

夏道と違い、冬道は踏み跡やテープなど極小で頼れない、現在地を地形図から読み取るのは大変難しい。 自分個人として、GPSと地形図、コンパスは必ず持参している。夏の読図訓練はかなりしている方だが、冬道は尾根ルートを歩くし目印がすくなく、位置確認は難しい、トレースのみを信じない。 体力の消耗も早いので早朝からの行動が不可欠だ。