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下山時の転倒による負傷

2017年2月23日

 

発生日2016年06月27日
体験者名2016年Y76
登山地域乾徳山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[下り/一般登山道]
■原因(人):[バランスを崩した]
■原因(コース/環境):[木]
■怪我の程度:[重症(行動可)]
■怪我の部位:[顔面/手]
■転倒した瞬間の対応:[行ったが効果がなかった/左手をつく]
■転倒距離:[不明]

 

ヒヤリハット本文

下山時に木の根に足を引っかけ転倒。その際に顔面負傷及び左手首骨にひびが入ってしまう負傷。 状況は自分のヤマレコ記録に掲載。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-906898.html 下山時の緩やかな下りの斜面の道で高原ヒュッテまであと10分程度の場所。ハイペースで歩いている際、木の根に左足先を引掛け左手をつきながら地面に正面から転倒。その時に左手だけで耐え切れず顔を石に打ちつけてました。 動けるので高原ヒュッテまで歩く。 怪我は左唇上がちょっと深めに1cm幅程度切れ。血が止まってないので絆創膏。次に左手首の痛み。液体筋肉痛止の薬を塗りました。 当初行動計画変更し最短ルートで下山。 途中の錦晶水で患部を冷やす。そのまま問題無く登山道入口に到着。負傷手当ての緊急性はないと判断し帰宅途中の自宅近くの整形外科で処置。 唇上の傷は消毒後絆創膏処置。左手は手首近くの腕の骨にヒビあり。当てもの+包帯で固定。固定外すまで約3週間。11月16日現在日常生活ではまったく不便はないが、状況によってまだ痛みが出る。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備どんな日帰りでもそのまま小屋泊り、最悪の場合に備えてツエルトは持っています。食料は下山時には行動食とオニギリ2個程度は必ず残る、そして水も1L以上は必ず残るほど持ちます。忘れ物がないか慎重になります。ウェアが適切な状態か(暑いか寒いか)その時及びその後のコース状況を鑑みて着たり脱いだり。
コースコースタイムに対して実際は概ね90~85%程度では行動出来ていますが、計画時は基本的にコースタイムそのものプラス休憩時間で計画します。天候、計画予定時間との差を問題ないか各ポイント到着時に必ず確認し、予定時間から大幅遅延発生時は計画変更を検討します。
山の状況天候悪化しないか、していないか気にします。天候悪化を一番気にしています。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他【技術】 自分自身では自分の登山技術に対する自信は慎重派だと思っています。 【知識】 不足しているのが天気図から読取る気象予報知識、病気・怪我発生時の対応知識。 【体力】 年齢相応かそれ以上若干有るかなと思っています。 【経験】 まだまだ初心者の域だという事を意識する。必ず怪我なく帰るということを意識します。疲れ具合、行動食の補給等に無理はないか気にします。

 

対策

自分では調子が良いと思っていても、実際には疲れが出ていたり想定していてもそれ以上の、またそれ以外の不測の事態が発生してしまうという事を常に念頭に置く。100%の力(体力、技術等)を使うのは緊急事態のみで通常時はMAX90%程度に抑える。最悪の場合をこれまで以上に意識を持つ。