タイトル | 転倒 |
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発生日 | 2016年08月11日 |
体験者名 | 2016年Y939 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | |||
コース | 寄せ集めの登山ツアーにて、当該コースを踏破するのは非常に困難で危険である。準備山行を、ツアー会社が何度か実施する必要があった。 | ||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | |||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 |
■類似した自分の登山経験
■どのように対応すべきと考えたか
この転倒事故については、まず全責任は登山ツアー主催会社にあります。登山口で皆さん初めましてという状態で、4泊5日の行程を踏破することに無理があります。個人ガイドを雇うより、コストがかからず多くの登山者が利用している登山ツアーですが、ガイドが顧客の技量・体力を事前にみることは不可能で、登山口で蓋を開けてみないと全貌がわからない、という、とても危険なことをしています。
事前山行をしてきてください、とアナウンスしていても、事故者のように全く準備をしてこない方も参加しています。このような業態こそが事故を招くのだと思います。
登山ツアー会社が、長丁場や大きなツアーイベントを開くのであれば、シリーズ形式にして、準備山行の段階から顧客のケアを行うべきだと考えます。
ニュースにならない登山ツアー事故は毎年起こっており、それが野放しにされている現状は、山岳界で早急に対策を講じるべきです。
また、登山ツアーは、ガイドが顧客の顔をしらないのと同様に、顧客もガイドの力量を知るすべが事前にありません。お互いにリスクを背負った山行と言えます。
私がもし現場のガイドでしたら、事故者の容態をみて、そんなに顔が腫れて重症であれば、救助要請をしているかもしれません。無事に下山できたからよかったものの、ツアーガイドは救助要請をすると会社から咎められることもあるので、その様なことをしたがりません。それが重大な二重遭難につながる可能性があるにも関わらずです。
投稿者様の書かれている通り、事故者の方もガイドの指示を守らず、体力温存が十分にできていなかったようですね。ツアーだから大丈夫、という根拠のない安心感があったのかと思います。
■今回の分析で獲得した知識や技術
■今回の分析で得た(気づいた)発想