発生日 | 2017年7月 |
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体験者名 | 2017年Y088 |
登山地域 | 赤岳 |
■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:雨のち濃霧
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった
7月中旬の平日 前日行者小屋泊、朝早く赤岳に登頂、赤岳山荘から下山の予定だったが、濃霧で道を誤り40分ほど下ったところで、男性1人の方に出会い、道を尋ねたところ、「キレットに向かっているから山頂まで戻って、きた道を戻ったほうがいい。」とアドバイスされてそのとおりにした。下りたところを登るのは、きつくて集中力が切れたら遭難すると必死で登った。とても寒くて携帯の電池も水も2人とも残り少なく7月といっても装備はしっかりしないと危険だと思い知った。結局、行者小屋に戻ったころには膝が痛くて痛くて、小屋から美濃戸までは行きの3倍くらい時間がかかってしまい、膝を痛めてしまった。「少しくらい天候が悪くても朝だから。」「2時間ほどで山荘に着く。」「水は重いから」などといった甘えや傲慢さで、もう少しで遭難するところだった。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | 天気予報で2日めは天気が崩れるといっていたのに、地図もコンパスも持っていなかった。 | 携帯の電池を切っていなかった。 | |
コース | |||
山の状況 | 天候が崩れると気温が低くなるということを想定していなかった。 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | 山泊の際は必ず保険に加入する。(損保勤務のため) | ||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 |
この経験から 1.装備は万全にする。 2.天気が悪いときは無理をしない。 3.体調が悪いときも無理はしない。 4.登山計画はしっかりとたてる。 以上のような基本を忠実に守るようになった