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道なき藪山で足関節外側靭帯損傷

2018年1月18日

 

発生日2015年06月07日
体験者名2017年Y053
登山地域庵沢山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れのち雨(天気予報では雨はなかった)

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった

 

ヒヤリハット本文

登頂時、雨が降ってきたのですが、下山時、山頂から少し下った所で灌木の倒木上に左足を置いてしまったため、くるぶしから今まで聞いたことのない「バキ、バキ、バキ、バキッ」という音がして転倒。過去に経験したことのない激痛が走り、雨の中、大声で「あーっ!」と数分間叫び続けました。とても歩ける状態ではなかったのですが、登山愛好家や無名峰ピークハンターも入山しない山だけに、自力で下山するしかなく、10歩ほど進んでは転倒、ということを繰り返しながら下山。激痛のために注意も散漫になっており、尾根の分岐に付けていたマーキングテープも見逃し、転びながら右往左往。ヤブ漕ぎしながら斜面を下っては崖に阻まれ、また尾根に上がり、そしてまた適当な所から下り、ということを繰り返しました。 それでも何とか18時半前に転がるように林道に下り、無事、マイカーに辿り着くことができました。 翌日、病院へ行き、一週間ほどギブスをはめて生活するはめに。完治したのは約1年後でした。しかしサポーターなしでは登山できません。 尚、下方の各質問についてですが、当山は道のない山で、当方は過去、登山の専門家として新聞社主管の登山講座の講師を行っていたことから、回答の選択肢がない質問がいくつも見られます。また、当方が登る山は県内のものについては、ネットやガイド書には公開されてない無名峰が殆どです。故に他人が登山記録を投稿することはあり得ません。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備ミドルカットの登山靴を履いていたので、捻挫や足の靭帯を痛める等、あり得ないと思い込んでいたことが問題でした。
コース
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

50代になると40代まででは考えられなかったようなことが起こるため、何事も慎重に行動すること。 それ以降、登山時はザックにトレッキングステッキを入れ、足にはステー(支柱)入りのサポーターを装着するようにしています。