発生日 | 某年8月末 |
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体験者名 | 2016年Y858 |
登山地域 | 立山 |
■パーティ人数:3
■山行スタイル:ガイド登山
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:曇りのち雨
■解決種別:自力下山
■病人:他人
■病状種別:体調不良
■病気の程度:行動可能
■発生時の対応:雄山に向かう途中からNの呼吸が荒いため、私は山頂往復を提案したが「登りが苦手なだけ」とNに却下された。山頂で長めの休憩をとり(この時点で予定時間を大幅にオーバーしていた)、Nに呼吸苦の有無について再度確認。「少し苦しいが、先に進む」とのこと。
■発生した後の対応:続行
■病気の原因:不明
登山2日前に立山に到着し、ホテルに滞在。当日は、ガイド、友人(N)(30代、女性、気管支喘息の既往あり)、私(Y)(健康)の三名で一の越~雄山~雷鳥沢の予定で登山開始。雄山に向かう途中からNの呼吸が荒いため、私は山頂往復を提案したが「登りが苦手なだけ」とNに却下された。山頂で長めの休憩をとり(この時点で予定時間を大幅にオーバーしていた)、Nに呼吸苦の有無について再度確認。「少し苦しいが、先に進む」とのこと。ガイド、N、私の順で出発したが、Nが遅れがちになった。冨士の折立付近で小雨がぱらつき始め、休憩所で小休止。Nは顔色不良で呼吸が荒く、パルスオキシメーターで酸素濃度を測ったところ93%だった。「戻ろう」と私が言っても、Nは「せっかく来たのだから、予定通りに進む」と言い、一時険悪な雰囲気になった。ガイドに相談したところ、「Yさんだけなら日没までに予定のコースを回れる。Nさんは日没までに下山できない」とのコメントがあった。「Yが行けるなら、私にもできるはず」とNが主張したが、ガイドと私は「下山」を提案し、下山が決定した。下山は私、N&ガイドの順だったのだが、いつNが動けなくなるかと気が気ではなかった。それ以来、Nとは山に行っていない。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | |||
コース | 雄山山頂でガイドに相談しておけばよかった。 | ||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 私がいくつかのコースを提案し友人が決定したのだが、お互いに相手の体力や登山技術を把握していなかったと思う。 当時の登山の経験値は差がないか、私の方が少なかった。コースを設定するに当たり調べ物をした分、知識は私の方があったかもしれない。 | ||
安全最重視の行動 | 出発前に健康状態や酸素濃度をチェックしておけばよかった。 | ||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 |
プライベートで誰かと山に行く時は、必ず本番前に近くの低山に一緒に行き、下山してから本番のコースを決定する。