転倒、滑落

2018年1月18日

 

発生日2011年08月19日
体験者名2017年Y023
登山地域剱岳(前剱稜線)

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:小雨

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:どちらともいえない

 

ヒヤリハット本文

小雨模様の中、夜明け前から剱岳に単独で登りました。往路で前剱までストックを用いて登ってきたのですが、前剱から先はストックが使用できず前剱の稜線にストックを置いて剱岳を往復しました。復路では、往路と復路でコースが異なるため、途中で復路コースから外れて、前剱の稜線まで岩場をよじ登ってストックを回収しました。そして前剱山頂を経由して下山を始めたのですが、その稜線で、ストックで突いた岩が力を入れた途端に崩れて、体制を崩して黒部川側に転倒してそのまま滑落仕掛けたのですが、周りにあったハイマツを必死に掴み、2~3mの滑落ですみました。衣類やカッパが破けたことやかすり傷は有りましたが、一人で無事に下山しました。  通常は、ツアー登山もしくは、松本のガイド協会所属のガイドに個人的に案内してもらって、登山技術や岩登り技術、ロープやハーネスの使い方等の指導(年間3~4回)を受けています。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備もちろん、持ち物チェックも、スリング・ハーネスの使い方指導・確認も行いました。一服剱の最初の鎖場で、ストックを置いていくか、そのまま持っていくか考えたのですが、そのまま、前剱付近まで持っていくことにしました。
コース前剱の直前まで戻ってきたときに、(往路が雨模様で、地図を見なかった事がいけなかったのですが)頭のなかに描いていた地図と違って、往路と復路が離れている現実に気が付き、岩場を登って、前剱の稜線まで出て、ストックを回収したのですが、雨天の岩場登山だったためも有って、意識が集中できなかったように感じました。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動剱岳登山は、1~2ヶ月かけて、インターネットやガイドブックで詳細に調べて、登山の3年前に、剣御前小屋・別山までコースの下見?に行き、イメージトレーニングを繰り返していました。登山は友人と2人で行く予定でした。
安全最重視の行動前日、立山を縦走して剱山荘に前泊しましたが、一日中、雨+濃霧で剱山荘に到着することには豪雨になっていて、同行者が体調不良を訴えたため、私一人で、翌日早朝から剱岳にアタックすることになりました。ストックを回収して、装着して、何気なしに突いた小岩が自分が体重をかけた途端に崩れて、体制を崩して転倒・滑落未遂をしたものです。ハイマツをよじ登って、稜線まで戻った後は、慎重に、ストックを収納して剱山荘まで下りました。(到着時は、精神的な疲れも大きかったのでしょうが、クタクタでした)
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

岩場の登山では、ストックは極力使用しない。ガイド講習会やガイド引率の山歩き・山歩き実務練習の参加回数を大幅に増やした。登山装備をより安全性が高いものに交換した。