登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

道迷い

2017年2月24日印刷
発生日 2010年10月頃
体験者名 2016年Y618
登山地域 赤城山周辺の鈴ケ岳
登山概要

■パーティ人数:-1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):
■原因(人):不注意
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

ヒヤリハット本文

JR敷島駅から渋沢市赤城キャンプ場経由、鈴ケ岳南側を回って山頂ピストン経由、北側の林道へ降り、大沼湖畔の県営赤城山キャンプ場へ向かうテント泊縦走の1日目、山頂から降りて北側へ進む笹薮の中の踏跡道を進む。随所に赤布もありどんどんと進んだ。5万分の1のコースマップ(関東ふれあいの道-群馬県版、本来のコースはこのルートは通らず、鈴ケ岳北側を巻く林道を通り大沼へと降りるのだが、個人的に南側を巻いて山頂経由で林道へと合流するアレンジをした)とコンパスでの現在地確認はせずに進むと、踏跡が薄くなり、前方は大きく切れ込んだ崖、赤布は見当たらないが踏跡はうっすらとあるので不安は残ったが崖を下る。途中足下が1m程ゆっくりずれ落ちる事もありコース違いを確信したが、引き返す手がかり足がかりが見当たらず、登り返せない。川底まで降りる事しかできなくなり慎重に3点確保で無事に降りる事ができた。15時を過ぎ、夕方の気配も感じられ出し、これが道迷い遭難なのかと焦りそうになってしまった。これはまずいと行動食と水を摂取して落ち着き、コースマップとコンパスで周りを確認、ここから1km程先に川底と本来コースとの高低差が少なくなっている箇所があったのでそこまで進み事にした。あえて鼻歌を歌いながら本来コースの左岸を見ながら進むと、高低差が2m程度となり上へと登る踏跡が現れた。そこを登るとその先に赤布が見え、看板らしき四角い板も見えた。少し安心しながら進むと、本来のコースへと合流できた。その後は、コース通りに進め、予定の30分程度遅れで赤城山キャンプ場へ到着できた。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
踏跡を安易に信じず、むやみに突き進まない。疑問を感じたら地形図とコンパス、周囲の地形を見て現在地確認を怠らない。
対策

疑問を感じたら立ち止まり、2万5千分の1地形図とコンパスで、現在地確認を慎重にする。むやみに突き進まない、特に登り返せない様な急坂は下らない。 登山地図やコースマップがあっても、2万5千分の1地形図も合わせて携帯する。登山計画時においても2万5千分の1地形図でルート状況の確認をする。

学びの場

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