登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

道迷い

2017年2月23日印刷
発生日 2016年6月
体験者名 2016年Y778
登山地域 相模湖~大垂水峠付近
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:6
■天気:曇り

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :登山道
■原因(環境):道が不明瞭(複雑に分岐)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:GPS
■道迷い後の行動:来た道を戻る

ヒヤリハット本文

まだ山へ登りはじめて初期の頃 一般登山道とバリエーションルートの区別がはっきりしておらず、バリエーションルートを選びました。 事前の登山地図でのルート確認はしていたものの 「これは道なの?」と迷う箇所がいくつかあり、 分岐があり、分岐を曲がらねばならないことを知らず道なりに直進(登山地図に記載されていなかった) この時今考えれば、道なりの道は不自然に木の枝が横向きに置かれていました。(通行不可の意味を知らず) そのまま不思議な形の木やキレイな草花の写真を撮りながら、 木に縛り付けてあるピンクや白のテープを目印に どんどん「ここを行くの??」と思う場所を進みました。 (トラバースのような形で木の根などをつかみながら移動。はっきりいって道ではなかったです^_^;) 分岐からは15~20分くらいでしょうか? そして気づけば上にも下にも左右にも 進める場所はなくなり ようやく「完全におかしい」と気づきました。 どうしよう!とGPSを見ても、現在の場所しかわかりません。 こういう場合はどうしたらいいのか?スマホでこのルートを通った人のブログなどを読みあさり(電波が通じたのが不幸中の幸い)「鉄塔から先は登り」という表記を見て、自分が鉄塔の先から登っていないことに気づいて、ようやく地図を確認。 トラバースではなく登っていなければならないことがわかり とにかく元来た道を戻ることにしました。 特徴ある木を撮っていたこと、木のテープを頼りに進んだことが戻るときの指標となりました。 後日、山岳ガイドさんに直接質問できる機会があり、 ・木に縛り付けてあるテープは必ずしも登山道の指標ではないこと ・不自然に木の枝が横向きに置かれていることの意味 ・登山地図だけでなく、地形図も必携で、事前のシミュレーション登山が必要であること ・完全に「おかしい」と思う前、薄々は「おかしい」と思っていた時点で引き返すべきであったこと を学びました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
地形図を使うということをしていなかった 木のテープや枝などの意味を理解していなかった
対策

思いこみは怖いな…と感じ、どんなに低山で簡単(そう)な山域でもしっかりと地形図などを組み合わせた山行にすること。 「安全に下山すること」が山行の何より大切なことなんだとわかりました。 以後は読図やビバークなど、安全性を追求する学びを積極的に行うようになりました。

学びの場

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