登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

転落

2017年2月23日印刷
発生日 2014年10月30日
体験者名 2016年Y533
登山地域 裏妙義
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[登り/崖]
■原因(人):[-]
■原因(コース/環境):[木/枯れ木をつかんでしまい、後転するような形で転落]
■怪我の程度:[軽傷]
■怪我の部位:[目の近くに擦り傷]
■滑落した瞬間の対応:[行わなかった]
■滑落距離:[3m]

ヒヤリハット本文

丁須ノ頭に御岳コースより入山。途中、右手の岩場にあるクサリを見落として直進。誤った道に入り込んだ。しかし、踏み跡や赤いリボンはあり、「山と高原地図」でも破線表示のルートなので、道を失ったとは気付かないまま進んだ。ザンゲ岩直下に至った地点で絶壁に突き当たり、前進不能に。道を間違えた可能性があると気付き、スマホのアプリで現在地を確認すると、正規のルートの崖下をずっと歩いてきたため、画面上はザンゲ岩にいることになっている。おかしいなと思っていると、真上から人の声が聞こえた。ザンゲ岩から景色を眺めている人の声。この日、自分より先に歩いている人がいたとは思えない(足跡がない、駐車場に他の車がなかった)ので、この段階で道を間違えたと確信。戻ればよかったのだが、10mほど草付きの崖を登れば、ザンゲ岩にたどり着けそうだったので、よじ登り始める。しかし、枯れ木をつかんでしまい、後転するような形で転落。下は標高差200mほどの断崖だったので、このまま落ちれば確実に死んでいた。しかし、2回転したところで、根曲がりした木にまたがるような形で止まり、九死に一生を得た。目の近くに擦り傷1か所負っただけで済んだ。その後は引き返して、正しいルートを発見。登り直して、当初の予定通り周回コースを歩いて駐車場に戻った。完全な自分のミスだが、赤リボンは紛らわしいので、後日、群馬県警に連絡、リボンは撤去してもらった。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
丁須ノ頭については破線コースで危険マークも多いので、上級者と一緒に行くことも検討すべきだった。 道迷い、道間違いは引き返すのが鉄則なのを知っているので、それまではその通りにしてきたが、この時は正しいルートが真上にあると分かっていたので、つい魔が差してしまった。正規ルートではない崖をよじ登る技術・知識についても不足していたと反省。
対策

・道を間違えたら引き返すの鉄則を徹底 ・危険と思われるコースについては安易に単独では行かない(単独で行く場合は事前の情報収集を徹底する)

学びの場

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