登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

登山中に発病

2018年1月18日印刷
発生日 2015年05月02日
体験者名 2017年Y051
登山地域 鍬ヶ峰
登山概要

■パーティ人数:5人以上
■山行スタイル:山岳会やサークル
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:救助要請(警察・消防)
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:どちらともいえない
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった

ヒヤリハット本文

登山中 頂上の200mほ手前で心筋梗塞を発症しました。15年前に一度目の発症を経験しており、この登山の2か月前に病院にて心筋シンチなどのしっかりした検査を受けて問題なしとの結果をもらっていましたし、体調もなんら異常はなかったと思います。思い返せば、登山中の水分摂取量が少なかったのかもしれません。発症する15分くらい前にめまいを感じて 少し休憩を取り、すぐに収まったので気にせず登り続けたところ、突然足が動かなくなり、どうしたんだろう?という感じでしたが、呼吸も苦しくなり 持っていたニトロを服用しましたが状況は改善しませんでした。普段から自分が一番最後を歩くようにしていたことと、写真を撮るために遅れ気味になることが何度かあったために仲間も、すぐに来るだろうと頂上で待っておりました。15分くらい経過したころに仲間が心配して様子を見るために戻ってきてくれて、ザックをまくらに横になっている私を見つけてくれました。初めは前回の発症の時と比べて胸部の激痛もなく、呼吸困難のほうが強かったことと検診で問題ないと思っていたため、心筋梗塞ではないと考え、自力での下山を検討しましたが、やはり足が動かない感じと呼吸が苦しく、仲間と相談の結果 恥ずかしながら119番通報に至り、長野県の消防防災と県警ヘリに助けていただくことになりました。運がよかったのは、頂上に近く携帯電話がなんとか通じたことです。普段から体調には気を使っていたつもりですし、検診も受けて問題ないと思っていたため、かえって慢心していたのかもしれません。仲間にも、警察や消防にも迷惑をかけました。なお 今でも主治医の方に相談しながら、低山を中心に変えて山歩きは続けております。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
水分補給が足りなかったと思います。普段なら500のペットボトル1本くらいを消費しているタイミングで、その半分くらいしか飲んでいなかったように思います。
その他
対策

主治医の先生との相談を密にすること、水分補給を今までよりも多くすること。3000m級の高山は自粛しています。

学びの場

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