登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

甲武信ヶ岳下山時道迷い

2017年2月24日印刷
発生日 2014年10月26日
体験者名 2016年Y733
登山地域 甲武信ヶ岳
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):
■原因(人):視界不良(目の腫れ)、不注意(急いでいたため)
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:勘
■道迷い後の行動:来た道を戻る

ヒヤリハット本文

塩山駅待ち合わせで知人と合流するが知人の体調が悪いということで初の単独テント泊となる。登りの途中で不注意により転倒、目の上を岩で打撲。撤退も考えたが登山続行。甲武信小屋前でテント泊。翌朝目の上が腫れて視界不良。甲武信ヶ岳頂上までピストンし、雁坂峠から沢沿いに雁坂トンネル入り口方面に下山。途中沢沿いで道に迷う。10分程度で正しいルートを発見して問題なく下山できたが、前後にほかの登山者もいなかったので、少し焦った。 初の単独テント泊で少し心細かったこと、気を抜いて転倒して負傷したことなどで平常心とは言い難かったのだと思います。目の上が腫れていてほぼ片目の視界がきかなかったことも一因でした。また、これ以上目の上が腫れてこないうちに下山したいということでかなりスピードを上げて歩いていたため、いろいろな目印を見落としてしまっていたのだと思います。ただし、迷ったと思ったら引き返す、焦らず平常心になってゆっくり周りを見渡す、などに努めたことで、結果的には遭難せずにすみました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
登っている時の転倒、下山時の道迷いともに意識の問題が大きいと思います。慢心せず冷静さを無くさず行動することがいかに大切かを実感した山行でした。
対策

今年再度同じルートを小屋泊まりで歩きました。道迷いをした辺りはやはり迷いそうな地形ではありましたが、広い視野で見ていれば道迷いは避けられたはずです。特に秋から冬にかけては落ち葉で踏み跡が隠れているので、これからもルートファインディングは慎重にしたいと思います。

学びの場

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