登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

熊との遭遇

2018年2月26日印刷
発生日 2017年10月14日
体験者名 2017年Y135
登山地域 五の宮嶽
登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:当地の旅館に一泊
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:した

ヒヤリハット本文

前日二合目まで車で下見をし、その晩は旅館に宿泊。朝、天気が悪かったので、登ろうか登らないか思案しながら二合目まで車で進む。車から降りて、周囲の様子を伺っていると、妻が風の無いのに林の一部分だけががさがさとなり、茂みが動いていると言う。私の方は死角で見えなかったので車から降りてみると背中が丸い黒いものが蠢いている。その間の距離20m位か。車のそばに居るという気安さから、観察していたが、このままでは歩いていけないと思いピストル型のドンドルを2発ほど鳴らすと姿が見えなくなった(午前7時50分頃)。熊と判断し、いたはずの動物の傍の林道を歩くのに恐怖感を感じたので、三合目まで車を乗り入れることにした。そのことがあり、着いた三合目で登ろうかと思案中の所、一台の軽自動車が来た。その方に聞くと、五の宮嶽まで上るという。地元に人であった。彼は何度も登っているが熊に一度もあったことがないそうだ。その事柄を聞いて我々は勇気百倍となり、無事、五の宮嶽の往復登山を成し遂げた。しかし、山道の所々の路傍に設置してある道標は熊に爪を立てられたような、また齧られたような跡が数ヶ所にあった。下山は13時頃。錦秋の中を歩いた、大変素晴らしい山であった。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
妻と二人の登山を年中で20から25座位している。従って、お互いの体力、経験は知悉しているので山の程度を確認・打合せして登るようにしている。
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
上記で述べたように、妻と二人きりの登山である。装備、食料、登山コース、その行程、危険度について、話し合いながら計画している。退職者なので、晴れを狙って登っているので、この調査の参考になるかどうか…!
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
我々は、中部地方の急峻な山岳を対象にしたいが遠くて出来ないでいる。従って、東北の山での一番の対策は、藪、茂みによる道迷い、思わぬ崖・転石等の転倒、熊との遭遇等であるが、楽しい山登りをするために、繰り返すようだが、天気の良い日を選んで山登りを実行している。特に、泥湯三山縦走の際は所々刈り払いがなされていなく、上記の事故等に対する緊張感で、大いに疲れたことを覚えている。やはり、山道は刈りはらわれていた方が良い。
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

以前から、熊鈴、笛等を持参。そして、五の宮嶽ではピストル型のドンドル(爆竹といってもいいか?それより小型)を持参した。それ以降は、更に鈴を増やし、藪、茂み、曲り道等では笛、爆竹を鳴らすようにしている。

学びの場

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