登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

水晶池付近で道迷い

2018年1月18日印刷
発生日 2015年9月
体験者名 2017年Y060
登山地域 水晶岳(黒岳)
登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ後曇り

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:その他
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:した

ヒヤリハット本文

当日は朝7時ころ高天ヶ原山荘を出発して、水晶池を経由して水晶岳に向かいました。前日は水晶小屋から高天ヶ原に歩いていたので、来た道を戻るイメージでした。水晶池の分岐を過ぎて、枯れた沢を横断するところで、向かい側の登山道が見当たりませんでしたが、前日の記憶では、少し下った所だったと思い沢を降りたが登山道は見つからず、記憶違いかと思い、登山道に戻り、今度は沢を上ってみました。しかし、やはり向かい側の登山道は見つかりません。そんなに沢を歩いた覚えは有りませんでしたが、もう少し上までと思い沢を登って行くと木にピンクリボンが有ったので、そのまま更に登り続けましたが、そのうち藪こぎになり、雰囲気がおかしいと思ったとき、また木にピンクリボンが有ったので、不安ながらも更に進みました。しかし、道は登山道とは言えないひどい藪こぎとなり、さすがに違うと思い引き返しました。戻りながら登山道を探しましたが、自分が歩いて来て沢に出た所も分からなくなり、沢を上へ下へ二時間ほどさ迷いました。この時はまだ晴れていて、時間も早かったので、落ち着いて道を探せば必ず見つかると思い、落ち着く事を意識すると共に、テント泊装備と食料はたっぷり有ったので、最悪はビバークすれば良いと有る意味開き直っていました。行動食を食べてお茶を飲みながら休憩して、3回目の登りの途中で進むべき登山道が右手に現れました。見つけてみると、なんでこの道が分からなかったのか不思議な位明瞭で、歩いてきた登山道の真正面に有ったのでした。ホッとすると共に笑ってしまいました。ここで時間を使ってしまったため、晴れていた空は水晶小屋に着く頃には曇ってしまい、水晶岳へは行かずに三俣山荘へ行くことになったのは残念でした。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
行程中ほぼ雨の予報でしたが、ここても特に問題と成る事は無かったと思います。
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

何故あのとき道が分からなくなったのか、未だに分かりません。魔が差したのか? ただ単にうっかりしていたのか? この体験のあと、分岐や沢を渡るときは方角と先にあるハズの登山道などを見極めてから進む事を心がけています。 道標や道が不明瞭な所へ行くときはGPSも持つようにしています。

学びの場

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