登山の知識&ヒヤリハット
登山者の主体的な学びを支援する学習サイト by 日大工学部 嶌田研究室

登山の知識&ヒヤリハット

ヒヤリハット記事 検索条件設定/確認

ヒヤリハットで疑似体験

右足ふくらはぎを肉離れ

2018年1月23日印刷
発生日 2017年04月29日
体験者名 2017年Y081
登山地域 御在所岳
登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:どちらともいえない

ヒヤリハット本文

いつものように準備運動をして、8時15分に登山開始。登り始めて20分後、ちょっとした段差(ひざ丈位)を、右足を軸足にて登ろうとしたところ、ふくらはぎに違和感あり。大きめの石がぶつかったような、木の枝ではじかれたような感覚。確かに音も聞こえた。しかし、石も落ちていなく、はたかれるような木の枝も無かったことから、そのまま登山を続けようと右足を前に出して踏ん張ったところ激痛が走った。足をつったのかと思い筋肉を伸ばそうとすると更に激痛が。この日は、トレーニングも兼ねて長距離の周回コースを予定しており、登る気満々だったので、ちょっとした筋肉痛くらいだと考え、登っているうちによくなるだろうと、登山を試みるが、足を地面に着くだけで、今まで経験したことがないような激痛が。一体、自分の足に何が起きたのかわからず、ちょっとパニックになりかけた。しかし、これはダダごとではないと考え、登山を中止。登り始めてすぐだったので自力下山することを決意。無理なら、途中で助けを求めようと考え、杖になりそうな木の枝を探し(この日は、コースの状況からストックを置いてきた)、なんとか右足をかばいながら自力で下山した。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
一通りのファーストエイドキットと三角巾はいつも常備しているが、上に書いたように原因が不明だったので、使わなかった。ただ、今後はテーピング用のテープと携帯用のエアーサロンパスも追加した方が良いかもと思った。
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
中高年で、しかも体力が低下してきていることから、昔のようにガンガン登るのではなく、ゆっくりと、道草を食いながらスローペースで登ることを心掛けているが、この日は、気持ちが入りすぎていて、ちょとハイペースになっていたのかもしれない。コースは、登山口から急な階段や登りが続くコースで、この日は登る気満々だったので、また、先にも書いたようにこのところ調子が良かったので過信もあり、ハイペースだったのかもしれない。ただ、普段のトレーニング不足とケア不足が主な原因のようにも思う。
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
今年の登山は、3月に1回、4月に2回と順調にこなしており、調子も良かったことから、過信があったのかもしれない。もっと念入りに準備運動すべきだったかもしれない。また、前日は一日中、庭仕事をしており、その疲れが残っていたのかもしれない。また、登山のトレーニングは登山に限るというスタイルでやってきたため、普段のトレーニングとケアが疎かだったのかもしれない。
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
一通りの応急手当の知識はあったが、見た目は何ともなく(腫れもなく、内出血もない。もちろん外傷もない。)、原因が分からなかったので対処のしようがなかった。恐らく、肉離れだろいうと推測はしていたが、肉離れについては、経験も知識もなかった。
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

肉離れについて勉強した。登山にも役立つテーピングについて学び、テーピングするようにした。登山のトレーニングは登山に限るというスタイルを改め、普段からトレーニングとケアに取り組むようにした。

学びの場

ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。

新しい学習レポートを書き込む
(ログインユーザのみ利用できます)