登山の知識&ヒヤリハット
登山者の主体的な学びを支援する学習サイト by 日大工学部 嶌田研究室

登山の知識&ヒヤリハット

ヒヤリハット記事 検索条件設定/確認

ヒヤリハットで疑似体験

下山時の捻挫

2017年7月11日印刷
発生日 2015年08月21日
体験者名 2016年Y467
登山地域 八ヶ岳 編笠山
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:小雨のち曇り

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■怪我人:本人
■怪我の種別:靭帯損傷
■怪我の部位:脚部
■怪我の原因:歩き方
■怪我した場所(登り):
■怪我した場所(下り):不明
■怪我した場所(不明):

ヒヤリハット本文

編笠山からの下山時、ガレ場を抜け樹林帯に入り、押手川を過ぎ、まもなく雲海という場所でのこと。奥多摩でも筑波山でもどこにでもあるような普通の「少し小さい岩のある登山路」での出来事でした。あまりに普通な道で、早く下山したいばかりに小走りに進んでいたのがあきらかにいけなかった。気をつけなければ、という意識が少し飛んでいました。典型的な下山時のケガパターンです。走っていたので衝撃が止められなかったのも大きな要因です。 よかったのは、私自身がかつて同じ部位の靱帯のケガを2度やっているので、「またか!知ってるよこの感じ!」という気持ちになれたので慌てなかったこと。それと、先日から念のために持つようにしたテーピングテープを持っていたこと。ナイフも初めて役に立ちました。下手な素人の添え木に、ほんとに意味があったかはわからないですが、無事に一人で下山できたのでよしとしましょう。 日ごろから、羽根田治さんの遭難ドキュメントシリーズを読みまくっていたので、ケガしたときの心の備えも少しできていたのも慌てなかった一因かも知れません。血がでるようなケガでなかったのも幸いでした。 それと、最高にラッキーだったのは、金曜日だったということ。これが土日だったら、まず普通の病院はやっていない。金曜だったので、午後の診察をやっている病院を見つけられてほんとよかった。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
たまたま数日前に、暇つぶしで「岳」(漫画)を読み返していた。ヘビースモーカーの脳外科医が登山中に捻挫した女性に添え木してテーピングで固定する話を読んでいた。そこで、思い立ち、テーピングテープを持っていったのは、対応に非常に役立った。
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
夜に予定があったため、もともと権現岳まで行く予定だったが、「○時までに編笠山頂に着かなかったらピストンにしよう」と決めていた。結果、3分ほど決めた時間に間に合わなかったため、権現岳を諦めてピストンに決定。その結果、今度は時間が余りそうだったので、行かないと思っていた帰りの風呂に入れるかも?と別の予定を考え始め、結果、ちょっと気持ちがあわてたかもしれない。あと、日ごろから下山はスピードに乗ってテンポよく降りたいと思っているので、軽いジョグな感じになっていた。
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

最低限の救急セットを必ず持つ。下山時、捻挫の恐怖のトラウマが払拭できず、スタティックな歩みしかできなくなってしまった。ひざのためにも良いことだと思うが非常に疲れる。

学びの場

ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。

新しい学習レポートを書き込む
(ログインユーザのみ利用できます)