登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

下山中落石

2018年1月18日印刷
発生日 2013年08月10日
体験者名 2017年Y035
登山地域 剱岳早月尾根
登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ時々曇り

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった

ヒヤリハット本文

その日は馬場島を早朝4時半頃から登山開始。午後1時頃山頂から下山、草花が出始めたあたりでルートを10メートルほど通り過ぎ、コースを間違えたことに気づいた。元のコース戻る際に右手の大きめの岩に手をかけた途端、その岩が胸に向かって落ちてきた。一瞬の出来事で両手でかわしたものの、右ひじ、両指先を裂傷した。)ちょうど石と土が混在し、コースが見分けにくいエリアで、後から考えると歩調を緩め確認しながら進むべきであった。)同行していた妻が飲料水での消毒、化膿止薬の塗付処置等を行い、早月小屋のスタッフの人も途中まで迎えに来ていただき小屋までたどり着いた。(小屋の方には親切にしていただき有難うございました。命があったことを涙を浮かべて喜んでいただき、励まされたことを覚えています。)小屋の人に相談した結果、感染症になる可能性があるとのことから泊まらず下山することに・・・。午後3時過ぎから下山開始し、ヘッデンを付けて馬場島に夜8時過ぎに到着。そのまま高速で自宅近くの病院に夜中の12時頃駆け込み、指、肘の縫合手術、感染症予防の点滴処置を行い、1か月の通院となった。(医師によればケガから6時間を過ぎると感染症になる可能性が高くなる。今回は事故時の早めの消毒・化膿止等の処置がよかったのではないかとのことであった。)

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
その頃は日帰り中心の計画であったが、最近は山小屋泊まりを最初に入れて次の日早朝ピークを目指すように変えている。(早朝から10時頃までの山容が一番良いことにやっと気づいた)
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

慎重に歩いていてもコース相違は起こるもの。初めての山域の場合はできるだけ複数での登山に心がける。

学びの場

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