登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

ヒヤリハット

2017年2月24日印刷
発生日 2016年09月25日
体験者名 2016年Y312
登山地域 川苔山
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :登り
■原因(環境):分かれ道
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図
■道迷い後の行動:来た道を戻る

ヒヤリハット本文

川苔山は、川乗橋バス停~細倉橋~百尋の滝までは迷うことなく順調に進みました。百尋の滝から川苔山山頂に向かう途上で道を間違えました。ある分岐に来た時、道の延長が左方向にのびているように見えたので、そのまま進みました。若くて足の早い男性が私を追い抜いて行ったのですが、やがて「この道は蜘蛛の巣が張ってるし、間違ってますよ」と引き返して来ました。続けて「つい先日この川苔山で遭難が起きたそうです、恐いですよ」と言い放って足早に戻って行きました。 間違いを教えて貰えたので、来た道を引き返そうとしました。ところが、逆方向から道を見ると道が全く違う景色に見え、頭が混乱してしまいました。その男性はもう見えなくなっていました。その男性が言い放った「遭難」という言葉が恐怖を何倍にも増大させ、私は冷静さを失い、地図とコンパスを見ても全く頭に入らず、とにかく慌ててしまって足を動かそうとしたら腰が抜けたかのように尻もちをついてしまいました。 その日の川苔山は幸い登山者が多く、やがて他の人の姿が前方に見え、そちらを目指して行き、正規のルートに戻ることが出来ました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
川苔山は、頂上から鳩ノ巣駅への下りでは標識もいっぱいあり、迷うことはないが、百尋の滝から頂上に登る道は標識があまりないと感じた。
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
地図とコンパスでまめに地点を確認してなかった。そうすると、思い込みで道を判断してしまう。
対策

地図とコンパスは、慌てずに焦らずにしっかり確認する。 山道は逆から見ると景色が変わるのを本当に実感した。迷ったら来た道を引き返せと言われるが、意識して逆向きの特徴を覚えておかなければと思った。 また、自分が心理的な打撃に弱いのを認識した。道に迷って気が動転したり、疲労困憊して転倒・転落するケースは大いにある、その発生過程を身をもって体験した。とにかく慌てず焦らず落ち着くようにする。

学びの場

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20170005 2017年3月26日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
非常時の対応策の不備。
コース
山行事前の情報収集の不足。分岐毎のルート確認不足。
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

山に登る前に危険個所(道迷いや滑落など)の情報を収集しておくことで山行当日は心構えができ、分岐毎にルートの確認(マップやコンパス、GPSを使用して)を自然とするようになるのではと考えます。

■今回の分析で獲得した知識や技術

他人からの情報をうのみにすることや、「人の後をついていけば大丈夫だろう」のような考え方は危険だと思いました。
日帰りの出来る山といえど、緊急時の対策用具(エマージェンシーシートやツエルト、ガスバーナーなど)を持つことも必要だと思いました。
山行記録を見て、危険個所や道迷いに注意しなければいけない場所が無いか事前に情報を収集しておく。
万がいちの為にエスケープルートも作り、計画をしっかり立てる。

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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