登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハット共有の場

ホワイトアウトで滑落

2018年1月23日
発生日 2016年12月31日
体験者名 2017年Y129
登山地域 茂倉岳
登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:雪

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:どちらともいえない

ヒヤリハット本文

ヒヤリハットの経験で毎年恒例の年末年始の谷川単独縦走のことです。 その日は谷川岳肩の小屋から出発して茂倉岳避難小屋を目指していました。出発時小屋の清掃に手間取り30分ほど出発が遅れましたが特に気にしていませんでした。天候は午前中は問題ないと判断。一ノ倉岳手前までは晴れていましたが登りに差し掛かる直前から雲の中にいる状況。 11時一ノ倉岳山頂で視界不良でしたが地図とコンパスとスマホGPSの3点を利用しながら前進し、何とか茂倉岳に向かう稜線に乗ることができて雪庇踏み抜きに注意して進みました。茂倉岳山頂で風が強くなり視界もほとんどなくなり、ビバークか?前進するか?小休止しながら思案しました。思案の結果、風の息をつきながら前進と判断し慎重に前進することにしました。これが間違いのもとでした。 一応行動決定の要因は、 1.山頂直下は新潟側はなだらかなので群馬側に注意すればOKということ 2.本日の目的予定地(茂倉岳避難小屋)が距離にして数百メートルということ 3.地図とコンパスだけでなく、今回はGPSも利用していること 4.行動終了にしては時間が早かったということ 歩き出して数分、突然ポコッと滑落しました。予想していなかったので、自分では何が起きたか一瞬わかりませんでした。 ゴロンと2回転くらいでんぐり返しのような落ち方で滑落制動などもできずに伸ばした手足で回転が止まり落ちずに済みました。滑落距離は10m程度でしたが自分でもびっくりしました。 多分小雪庇を踏み抜いたのだと思います。止まった時に雪面に向かって立っているような形だったのがありがたかったです。滑落のショックで雪崩誘発でもしていたら助からなかったと今でも思います。 とにかく落ち着いてから体の各部に怪我がないか雪面の状況はどんな具合か?を確認しました。自分ではわかりませんが時間にして数分もなかったことだと思います。 怪我無く無事だったので登り返しをして落ちた淵まで這い上がりました。緊張と興奮でかなり体温が上がったのか?淵に上がると仰向けになって大の字で休み煙草を吸いました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
装備として、今回地図とコンパスだけではなく初めてスマホGPSも追加しての計画で漠然と安心感を持っていた。
コース
山の状況
装備
コース
登山行程として、当日の出発が計画より30分ほど遅れた。
山の状況
気象として、当日の天候は午前中が勝負と思って行動していたが読みが甘かった。
装備
装備として、今回スマホGPSを導入(今までは地図とコンパスのみ)で視界不良でも進めると誤認した。
コース
登山行程として、出発が若干遅れたことと、予想より天候が悪くなったのだが、目的地がすぐそこにあるため動いてしまった。
山の状況
気象として、「見えない時は動かない」の鉄則を破った。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
知識・心理状況として、滑落するような場所ではないと思っていたので注意を怠った。又、目的地まで数百mだったためとどまる判断に至らなかった。装備、日程、食糧ともに余裕があったのにうかつだった。
対策

見えない時は動かないこと!は肝に銘じました。 道具のメリットだけでなくデメリットも本当に理解して運用すること。(スマホGPSの精度の理解)

学びの場

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20181002 2018年12月23日
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
GPS
コース
毎年恒例?
山の状況
装備
コース
出発遅れ
山の状況
午後から悪天の予報?
装備
GPSを妄信
コース
ホワイトアウト
山の状況
予想よりも早く天候悪化
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
初のGPS機器に対しての練度不足。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
経験のある山域、時期。
その他
楽観的・希望的な解釈
午後崩れる予報にもかかわらず出発遅れ。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
行動終了には時間が早い、目的地まで近い、という考えから悪天の中行動したこと。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

時間や距離にとらわれず、留まる又は引き返すような判断を下す。

初使用の装備に関しては、使用方法や精度等最低限理解したうえで実戦に持ち込む。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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