登山の知識&ヒヤリハット
登山者の主体的な学びを支援する学習サイト by 日大工学部 嶌田研究室

登山の知識&ヒヤリハット

ヒヤリハット記事 検索条件設定/確認

ヒヤリハットで疑似体験

踏み跡から外れ迷いかける

2018年1月23日印刷
発生日 2017年11月06日
体験者名 2017年Y101
登山地域 錫ヶ岳と宿堂坊山との間のピーク
登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:した

ヒヤリハット本文

登山道が整備されていないエリアで、コンパスと地形図、ときどき笹に埋もれる踏み跡、県境の印?を頼った縦走です。あるピークの先、「ここからは下りだ」と進むべきと思った方向に笹をかき分け降りていきましたが、ルートは基本、尾根通しのはずなのに明らかに下に降りすぎたことに気づきました。踏み跡(がいく筋もあったのですが)の一つをたどってトラバースしつつ、地形図と地形を見比べ、尾根に登り直してルートに復帰し、ほっとしました。 もう1箇所、藪を漕いで尾根通しにたどりついたピークから、踏み跡を進むと巻道を逆戻りしたところがありました。太陽の位置でおかしいと気づいてコンパスで確認。正しい報告に戻りましたが、体力というより気持ち的に疲れました。 この縦走では都合2回、ルートロスしました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
テント泊縦走に通常必要な装備を担ぎ、食料も十分でした。
コース
コースは魅力を感じ、これまでのステップの延長上に行けそうに思いました。
山の状況
装備
ルートファインディングに一抹の不安があったため、GPSのソフト(山と高原地図の)と山域のMAPをダウンロードしたスマホを持っていくつもりが自宅に忘れてきたのが痛手でした。
コース
山の状況
天気予報を確認すると好天つづきで、実際そうでした。
装備
2日目、途中で汲めるからと水を汲み直さないで出たのが失策で、ネット上の記録や現場の表示には「水」と書かれていても水場がわからないところがありました。幸い、雪が少し積もっていて、水を作れましたが。
コース
長いことを除けば、全体的な難易度は高くないと思いますが、一部わかりにくいところがあったのと、その結果2泊予定が3泊することになり、EPIのガスが最後までもつかハラハラしました(節約気味に使いました)。
山の状況
コース前半は、雪が思ったより積もっており、スパッツを持ってこなかったのを悔やみました(カッパの下で代用しましたが)。天候には恵まれ落石はなし。笹が深いところが何箇所か。カモシカに出会えました。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
この2年ほど、登山道があまり整備されていないという意味でのバリエーションルートを何度か歩いてきました。山の店主催の地形図の読み方の講習(室内)にも参加し、地図読みの入門書やワンダーホーゲルの地図読み特集も読みましたが、実技講習の経験はありませんでした。テント泊縦走をする体力はありました。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

踏み跡がはっきりしない場合、おおよそこっちだと安易に進んだのが迷いかけた原因と思います。思い込みで安易に踏み出さず、地形図と地形をよく見比べ、正しい踏み跡をよく探すことが必要でした。また、こうしたルートでは特に、水場が見つからない/涸れている可能性を考え、水は十分に持つべきでした。燃料も同様です。

学びの場

ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。

新しい学習レポートを書き込む
(ログインユーザのみ利用できます)