登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

体調不良による下山困難

2017年7月13日印刷
発生日 2006年9月
体験者名 2016年Y211
登山地域 群馬白砂山
登山概要

■パーティ人数:2
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:小雨後曇り

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■病人:他人
■病状種別:熱中症
■病気の程度:行動可能
■発生時の対応:山頂への最後のよじ登りで足に軽い痙攣。山頂での昼食で食欲無し。ラーメンスープ少し飲み下山。途中立ち木で上半身支える際腕・上半身にも痙攣。呼吸も少し乱れ熱中症の症状も。
■発生した後の対応:続行
■病気の原因:自身の体調管理(不調とは感じてはいなかったが)不足、行程距離が長めなのと登山道の荒れで思った以上に体力を要したことが原因かと。

ヒヤリハット本文

朝方雨で天気回復待ち、その後雨もあがり登山開始。多少スタートが遅かった為山頂手前で下山する他のパーティとすれ違い我々が最後に。山頂への最後のよじ登りで足に軽い痙攣。山頂での昼食で食欲無し。ラーメンスープ少し飲み下山。途中立ち木で上半身支える際腕・上半身にも痙攣。呼吸も少し乱れ熱中症の症状も。同伴者が妻で彼女一人での下山は無理。後続パーティが無いことと、登山口売店は閉鎖で駐車場に車が残っていても我々がまだ山中であることは他者に認識してもらえないはずの為精神的にはかなり動揺するも妻に悟られぬよう注意。非常食・保温アルミ・ヘッドライトは持っていたので遅くなることは覚悟で休みながら少しずつ下山。結果薄暗い内に登山口まで辿り着けた。自身の体調管理(不調とは感じてはいなかったが)不足、行程距離が長めなのと登山道の荒れで思った以上に体力を要したことが原因かと。後日知人からも見た目以上に体力を消耗したとの話を聞き地図のみで計画を立てたことが失敗の原因かと感じた。以後は書籍・ブログ等参照し細かな状況もできるだけ調べる様にしている。また塩分・水は多めに持つ様にも。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
疲労度合は行程の長さ・高低差だけでなく歩きやすさでも異なることを経験
山の状況
装備
ファッションには無頓着で登山靴・雨具に費用の大半をかけた。
コース
以後行程表では細かく時間計画を立てている。
山の状況
高所恐怖症なので崖っぷちの無いコースを選択、元々渓流釣りから山に入り始めたので熊鈴も渓流音にかき消されない甲高く音量のある物を持ったりその他方法を使い熊には遭遇しないようにしている。
装備
最低限の非常用具を保持。通常飲料水の他食事用の水も多めに持ち残りも下山まで保持。
コース
場合によってショートカット・引き返しもあり。
山の状況
危険をできるだけ避ける様注意しており突然の気象以外不足の事態はなし。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
体調の状況の認識
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
同行の家内は当方にまかせっきりで計画表もしっかり読まないので荷物の多い単独登山のつもりで
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
妻は体力は当方よりあるのでより危険の少ないコースを選択している。
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

十分な準備、無理のない計画、体調不良その他では途中でも引き返し。十分で美味しい食材の準備で食欲不振を回避。

学びの場

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20170014
おすすめ学習レポート
2018年1月10日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
脱水症状対策のサプリ・薬の携行が必要であると感じました。
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
水分・塩分補給はこまめに!
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

痙攣を起こしながらの下山は大変だったことと思います。ご無事で何よりです。

痙攣した時には、漢方薬の「芍薬甘草湯」を飲むと、数分で痙攣が収まるそうです。私はこれをもしもに備えて携行してみようと思いました。一日に飲める回数は3回までと、少ないのですが、飲めば確実に攣りを抑えてくれるそうです。

また、脱水症状には、頻繁な水分補給と塩分補給をさ水分は、専門家によると25分に1回は補給した方が良いとのことです。それから食欲不振の時の為に、簡単に塩分を補給できる、塩飴や塩タブレットを携行するのも良いと思いました。
気を付けて登山を今後も楽しみたいですね。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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20170017 2017年12月28日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
軽量化(食料など)
コース
コースタイムにプラス休憩時間の検討
山の状況
装備
奥様の分まで荷物を持たれた。
コース
天気回復を待っての遅い出発でコースタイムの確認。
山の状況
雨天から曇りと回復を待った。
装備
荷物の分担不足
コース
崖っぷちなどは無いものの荒れていて、雨上がりで更に時間がかかった。
山の状況
雨上がりも重なり結構な高温多湿になったのでは。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
日頃の運動が出来ているか
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
体調管理(寝不足?)・多忙
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
奥様の体力は御主人よりあった。
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

天気予報で早めに天気が回復しそうであれば雨具を着用して早々に出発されたほうが良かったかも。山頂直下で足に軽い痙攣。下山時も腕や上半身にも痙攣。呼吸も少し乱れ熱中症の症状と思われます。 痙攣はトレーニング不足、睡眠不足、水分と塩分不足、高温多湿、その反対に急激な脚の冷えなどでも起こるそうです。 荷物は御主人一人で単独登山のつもりでと、なっていますので、かなりの荷物ではなかったのでしょうか。熱中症であれば「十分で美味しい食材」は口に入りそうではなく飲料系かゼリー状のものが良いと思います。山頂でお弁当開きも登山の楽しみですが、軽くて軽量化を考えて、ハイカロリーな物を少しづつ摂取しながらが登るのも一つ。また、痙攣はお昼ご飯後、急激な登り返しでも起こりやすいです。お腹いっぱいで登ると、とても足が怠くなるのがそうで、食事後はお腹に血液が集中するからと誰かが言っていました。 

■今回の分析で獲得した知識や技術

ここで学んだことは、早めの出発と一人で何でも抱え込まず、パートナーがいれば、一緒に計画立案。出発時まで日頃体調を整え、荷物は当然軽くしてパートナーと分担。体調不調ならば早めに相談して下山を考えたほうが良いと思いました。  

■今回の分析で得た(気づいた)発想

体調不良の下山で、段々暗くなり焦りも出てきて更に怪我でもしたら、もっとヤバくなるとも思いました。

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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