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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 2012年08月07日 |
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体験者名 | 2016年Y724 |
登山地域 | 長野県鳳凰三山 |
登山概要
■パーティ人数:2
■山行スタイル:―
■宿泊:―
■登山内容:山頂往復
■天気:快晴
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:
■病人:他人
■病状種別:熱中症
■病気の程度:不明
■発生時の対応:どんどこ沢を下り青木鉱泉に戻るルートをとったが、同行者は歩行ルートの引き返しの分余計な時間とエネルギーを使ったため疲労がたまり、なおかつ快晴の直射日光を浴び続けたため熱中症になり、下山時に意識朦朧となり、足を前に出すことさえできなくなった。
■発生した後の対応:続行
■病気の原因:5時半を回っていたため、宿の主人が夕食の提供を拒否
ヒヤリハット本文
8月7日新宿より中央線にて韮崎下車バスで青木鉱泉まで行き。登山開始。9時間で薬師小屋に到着。5時半を回っていたため、宿の主人が夕食の提供を拒否。予約していたにも拘らず、夕食にありつけなかったため、同行者は寒さと空腹のため400円も出してカップラーメンを食べたが、私は断固拒否。バーボンと、つまみだけを食い就寝。寝床で寒さのためと空腹のため悪寒を感じた。翌朝は他の客同様に朝食は出た。宿代は夕食分を差し引いて支払ったが、夕食時に他の客が食べている最中に到着したにもかかわらず夕食を出さない宿があるということはあり得るのかと思った。薬師小屋という山小屋である。これが同行者の体調不良の原因にもつながっていたと思う。 翌8日6時出発で阿弥陀に向かう。8時過ぎに到着。休憩の後地蔵岳に向かう。11時近くに同行者とはぐれるが13時過ぎに無事合流できる。同行者は地蔵の曲がり角を直進してしまった。昼食後下山開始。どんどこ沢を下り青木鉱泉に戻るルートをとったが、同行者は歩行ルートの引き返しの分余計な時間とエネルギーを使ったため疲労がたまり、なおかつ快晴の直射日光を浴び続けたため熱中症になり、下山時に意識朦朧となり、足を前に出すことさえできなくなった。コースタイムが倍近く掛かった。しかも、どんどこ沢が嵐で増水したため、コースが破壊され、さらに護岸工事がされていたため、山巻きのコースに変更されていた。韮崎行きの最終バスの時刻に遅れたため、青木鉱泉で風呂に入り、タクシーを待つ。同行者は風呂上りに体調を回復した。
要因分析
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | 夏山の装備は完璧であった。食料は山小屋でとるものだと思っていたから、水と軽スナックと行動食のみ |
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コース | 韮崎から青木鉱泉行きのバスが9時過ぎまでなかったため、予定した時間より到着が遅れた。どんどこ沢の様子が現地で初めて知った。前もって入手できていれば対応できたが。 |
山の状況 | 快晴で気温が高かった。 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 | 初心者。 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | 自分は体力的ににも体調も好調だったが、同行者が熱中症になった。・初心者で、地図も持たずに参考した事。地蔵のオベリスクを見ないで直進するとは思っていなかったこと。曲がり角では後続者の注意をしないといけない。 熱中症は個人差がある。相手の体調も気にかけるべきであった。 予約しても夕食が食べられない山小屋が存在すること。 |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
同行者とはぐれない
学びの場
ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。
STEP2 省察
装備 | 急速冷却剤を夏山では携行しましょう。 |
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コース | どんどこ沢の様子は、ガイドブックで調べたり、青木鉱泉に電話で問い合わせれば、事前に最新情報を入手することができます。 |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | 熱中症の手当を急いで行う必要がありました。 |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
STEP3 概念化
■類似した自分の登山経験
■どのように対応すべきと考えたか
同行者の方が熱中症にかかったということですが、熱中症は状態が悪ければ命に関わる症状です。行動を一旦中止して、熱中症の手当をする必要がありました。
まずは木陰など、直射日光を遮って風通しの良い所に患者を移動させます。そして楽な体勢をとらせ、休ませます。脇の下や額に、急速冷却剤(薬局にあります)や沢水を入れた袋を差し込んで、体温を下げます。
また熱中症は水分と塩分不足も原因の一つなので、冷たい水と塩分(タブレットや飴)を摂取させます。
これで元気が戻れば少しずつ歩き出して結構です。しかしもし容体がより悪くなる場合は、即救助を要請する必要があります。
今回はそのまま頑張って歩かれたようですが、決して無理をさせないで、適切な処置をとることが大切です。
山小屋の対応についてです。確かに山小屋のご主人が夕食を出してくれなかったのは残念なことです。しかし、山小屋には遅くとも午後3時には到着しているのが登山の常識です。山小屋のご主人は、意地悪で夕食をださなかったのではなく、登山の常識を逸脱した時間に投稿者様が到着したことに、憤りを感じてしまったのではないでしょうか。安全登山の為には、通常午後2時、遅くとも3時までに山小屋に到着するよう心掛ける必要があります。
公共交通機関の時間的制約の為に、山小屋への到着が遅くなったと書かれていらっしゃいますが、朝遅い時間にしか交通機関を利用できないのであれば、前夜にご自宅を出発し、登山口付近で1泊するなどの対処が必要です。
登山の計画を立てる時に、交通アクセスも必ず調べるようにしてください。午後2時に山小屋へ到着するにはいつご自宅を出発し、公共交通機関をどのように利用するのかを逆算することも大切なことです。
■今回の分析で獲得した知識や技術
■今回の分析で得た(気づいた)発想
STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果
STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果
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